USEFUL DISASTER PREVENTION INFORMATION

防災・お役立ち情報

お役立ち情報

テレワーク時代の防災

自宅オフィスでの備えと意識改革

新型コロナウイルスの影響をきっかけに、テレワークは多くの企業で定着しつつあります。しかし「職場=会社」だった時代と違い、自宅で働くという新しい働き方は、防災においても新たな視点と対策が求められています。
今回は、“在宅勤務中の災害”を想定した、防災対策と意識改革について考えてみましょう。

「自宅=避難所」になる時代

テレワークでは、災害時も自宅にいる可能性が高くなります。これは「在宅避難」がしやすい一方で、「会社が守ってくれる」から「自分で備える」への転換が必要です。

在宅勤務中に地震や災害が発生した場合、次のような問題に直面するかもしれません:

  • ・家の中での安全確保が不十分(落下物、感電など)
  • ・通信手段の確保(PCやスマホの充電)
  • ・家族と同居していれば空間や物資の取り合い
  • ・情報や安否確認のルールが曖昧なまま

自宅オフィスの防災チェックポイント

【1】作業スペースの安全確認

  • ・デスク周りに重いものや落下物はないか
  • ・書棚やモニターの固定がされているか
  • ・足元の配線やコンセントが安全か

【2】通信と電源の確保

  • ・停電時に備えてモバイルバッテリーやポータブル電源を用意
  • ・モバイルWi-Fiや予備回線(テザリングなど)の準備
  • ・大切なデータはクラウドへ自動保存

【3】備蓄品の見直し

  • ・飲料水、非常食は在宅日数分確保(家族分+1〜2日分の余裕を)
  • ・簡易トイレや常備薬、ラジオなど基本の備え
  • ・家族がいる場合は、役割分担も事前に話し合っておく

テレワークだからこそ必要な「安否確認」と「会社との連携」

勤務中に災害が起きた場合、会社に連絡するタイミングや手段を事前に共有しておくことも重要です。

  • ・災害時の安否確認ツール(LINE、社内チャット、専用アプリなど)
  • ・業務用データのバックアップや引き継ぎ手順の整備
  • ・家族との連絡手段・集合場所の確認も忘れずに
Home office

心の準備=“働きながら生き延びる”ために

会社にいるときと違い、在宅勤務中は自分の身を守るのも自分自身。働いているからこそ、地震や停電に冷静に対応できるように、“生活と仕事”の両面から備えておくことが求められます。

テレワークの普及は、新しい働き方だけでなく、新しい防災の形を私たちに問いかけています。

自宅での安全対策、通信・電源の確保、家族との連携——今できる備えが、いざという時にあなたと大切な人を守ってくれます。

“働ける家”から、“安全に働ける家”へ。

「会社が守ってくれる」から「自分で備える」への転換が必要です。