
空港は、多数の旅客や航空会社、テナント事業者、物流事業者が利用する社会インフラです。一度大規模な地震が発生すると、施設の損傷だけでなく、旅客の安全確保や運航への影響、復旧対応など、多方面にわたる課題が発生します。
そのため近年は、被災後の対応だけではなく、「被害そのものを減らすための事前対策」がBCP(事業継続計画)の重要なテーマとなっています。 本記事では、空港における地震対策の考え方や優先的に取り組むべきポイントを解説します。また、通常業務を止めずに実施できる耐震対策についても紹介します。
空港は不特定多数の人が利用する施設です。旅客ターミナルだけでなく、空港防災センター、保安関連施設、管理事務所、商業エリア、バックヤード、設備室など、多様な機能が一体となって運営されています。 地震が発生した際に問題となるのは、建物そのものの被害だけではありません。
このような二次被害が発生すると、空港全体の運営や安全管理に大きな影響を与える可能性があります。 特に空港では、多数の利用者が滞在している状況で災害対応を行わなければなりません。地震発生後に対応を考えるのではなく、平時から被害を抑えるための安全対策を講じておくことが重要です。

震度7クラスの大規模地震では、固定されていない什器や設備の転倒・移動が発生する可能性があります。 空港には大型ディスプレイや案内設備、監視機器、通信機器、業務用什器など多くの設備が設置されています。これらが転倒すれば、人的被害だけでなく、業務継続にも影響を及ぼします。
BCPの観点では、
を実現することが求められます。 そのため、建物の耐震性能だけでなく、設備や備品の転倒防止対策まで含めて検討する必要があります。
「何から手を付ければよいのかわからない」という担当者の方は少なくありません。まずは、地震発生時に空港運営へ大きな影響を与える設備を洗い出すことが重要です。 優先的に確認したい場所としては、
空港防災センター: 災害対応の司令塔となるため、通信機器や監視設備の保護が重要です。
管理事務所・バックヤード: サーバーラック、書庫、キャビネットなどの転倒防止が求められます。
旅客エリア: 待合スペースや案内カウンター周辺では、利用者の安全確保を意識した対策が必要です。

テナント・商業施設エリア: 店舗什器や在庫棚など、地震時に移動・転倒する可能性のある設備を確認します。
空港防災というと旅客エリアに注目が集まりがちですが、実際には空港ビル全体で継続的な運営を支える設備の保護が欠かせません。

空港運営においては、「対策の必要性は理解しているが、運航や利用者への影響が心配」という課題があります。
大規模な工事を伴う対策の場合、施工計画や調整に時間がかかることがあります。一方で、設備や什器の転倒防止であれば、工事を伴わない方法もあります。 例えば、耐震マットや転倒防止製品を活用することで、
といったメリットがあります。 空港は24時間に近い運用を行う施設も多いため、業務を停止せずに導入できる対策は実務面で大きな利点になります。

空港では保安対策やテロ対策を優先事項として考えるケースも少なくありません。 しかし、設備の安定稼働という観点では、地震対策とテロ対策は対立するものではなく、相互に補完する関係にあります。
例えば
といった重要機能は、自然災害にもセキュリティリスクにも共通して求められるものです。
設備が転倒や移動によって機能停止してしまえば、緊急時の対応力そのものが低下します。 そのため、BCPを考える際は、テロ対策と耐震対策を別々に考えるのではなく、「重要設備を守るための総合的な安全対策」として検討することが重要です。

世界各国の空港では、自然災害や事故などさまざまなリスクを想定したBCPの整備が進められています。 その内容は国や地域によって異なりますが、共通しているのは「発災後の対応」だけでなく、「被害を最小限に抑える予防的な対策」を重視している点です。
どれだけ優れた復旧計画があっても、重要設備が損傷してしまえば復旧には時間を要します。 だからこそ、設備機器や什器の転倒防止、重要拠点の機能維持といった事前対策が、空港BCPの基本となっています。
地震対策できることは、決して大規模な改修工事だけではありません。 固定されていない設備の確認や、転倒防止対策の実施など、比較的取り組みやすい対策から始めることも可能です。
特に空港のように多くの人が集まる施設では、ひとつの設備の転倒や落下が利用者の安全だけでなく、運営全体へ影響を与える場合があります。 被災後の対応力を高めることはもちろん重要ですが、それ以上に「被害を発生させにくい環境を整えること」がBCPの第一歩といえるでしょう。

空港における地震対策は、建物の耐震性能だけでなく、設備機器や什器の転倒防止まで含めて考える必要があります。
特に空港防災センターや管理エリア、旅客エリアなどは、地震発生時にも機能を維持することが求められる重要な場所です。
また、空港のBCPでは、発災後の対応計画だけでなく、事前に被害を減らすための予防策が重要になります。業務停止や大規模工事が難しい環境であっても、耐震マットや転倒防止製品を活用することで、運用への影響を抑えながら対策を進めることが可能です。 震度7での検証が行われた製品や、穴あけ工事が不要な対策を活用しながら、空港ビル全体の安全性向上を検討してみてはいかがでしょうか。

空港のBCP・防災対策についてお気軽にご相談ください
「どの設備から対策すべきかわからない」「運航や営業を止めずに耐震対策を進めたい」といったお悩みはありませんか。
当社では、壁や床への穴あけ不要で設置できる耐震マット・転倒防止対策製品をご提供しています。設置業者が不要なため、空港施設の稼働を維持しながら導入を進めることが可能です。また、設備の入れ替えやレイアウト変更時にも取り外しや移設がしやすく、継続的な運用にも対応できます。 空港のBCP強化や安全対策をご検討中の方は、まずはお気軽にお問い合わせください。施設の状況に合わせた地震対策についてご相談いただけます。

