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駅舎の地震対策とは?BCPの観点で考える利用者と従業員を守る耐震対策の進め方

地震大国である日本において、駅舎は日々多くの利用者が行き交う重要な社会インフラです。万が一大規模地震が発生した場合、建物本体の被害だけでなく、自動販売機や案内機器、ロッカーなどの転倒・落下による人的被害、さらには鉄道運行の長期停止につながる可能性があります。

そのため近年は、単なる防災対策だけでなく、事業継続計画(BCP)の観点から駅舎やバックヤードの地震対策を見直す動きが進んでいます。 本記事では、駅舎における地震リスクや費用対効果、具体的な対策例、そして運営を止めずに実施できる耐震対策について解説します。

駅舎での地震対策が重要な理由

駅舎は不特定多数の利用者が集まる場所であり、地震発生時には瞬時に安全確保が求められます。 建築物の耐震化はもちろん重要ですが、過去の地震では設備や什器の転倒、落下による被害も多く報告されています。たとえ建物自体に大きな損傷がなくても、設備の損壊や通路の閉塞が発生すれば利用者の避難誘導や駅業務に支障が生じます。

また、駅は地域の交通インフラとしての役割を担っています。駅機能の停止は利用者だけでなく、地域全体の活動や経済にも影響を与える可能性があります。 そのため、駅舎の地震対策は「被害を受けた後の対応」ではなく、「被害をできるだけ減らす事前対策」が重要です。BCPの観点からも、人的被害の防止と早期復旧を両立させる備えが求められています。

Train stations are places where large numbers of people gather, and ensuring safety must be a top priority the moment an earthquake strikes.

BCP・BCMの視点で考える駅舎の地震リスク

BCP(事業継続計画)は、災害発生後も重要業務を継続し、早期復旧を実現するための計画です。 駅舎におけるBCPでは、以下のようなリスクへの対応が重要になります。

利用者の安全確保

ホームや待合室、改札付近では多数の利用者が滞在しています。 地震によって設備が転倒・移動・落下すると、避難の妨げになるだけでなく、けがにつながるリスクがあります。

従業員の安全確保

見落とされがちなのがバックヤードやスタッフルームです。 ロッカーや棚、書庫、ラックなどが転倒すると、従業員が負傷する可能性があります。災害発生後の初動対応や復旧作業を担う職員の安全確保は、BCPの基本事項といえるでしょう。

There are many passengers waiting on the platforms, in the waiting areas, and near the ticket gates.

駅機能の停止

券売機や精算機、監視機器、案内設備などが損傷すると、運行再開にも影響します。

設備自体の修理費用だけでなく、利用者対応や運営停止による間接的な損失も発生します。 このようなリスクを低減するためには、建物だけでなく設備や什器の転倒防止対策を含めた総合的な地震対策が必要です。

Comprehensive earthquake preparedness measures, including measures to prevent equipment and fixtures from toppling over, are necessary.

地震発生時の利用者安全確保と駅BCPの課題

駅舎における地震対策を検討する際、多くの担当者は建物や設備の被害に目を向けがちです。しかし、BCPの観点では「地震発生後に利用者の安全をどのように確保し、混乱を最小限に抑えるか」という視点も重要です。 駅は不特定多数の利用者が集まる公共空間です。地震発生時にはホームやコンコース、改札付近に人が集中し、混雑や滞留が発生する可能性があります。また、列車の運行停止によって帰宅困難者が発生し、通常時とは異なる運営対応が求められます。

利用者の避難動線を妨げない環境づくり

地震そのものによる被害だけでなく、設備の転倒や移動による二次被害にも注意が必要です。 例えば、

  • ・自動販売機
  • ・コインロッカー
  • ・デジタルサイネージ
  • ・案内モニター
  • ・券売機周辺設備
  • ・待合室の収納家具
You should also be careful of secondary damage caused by equipment tipping over or shifting. Example: Vending machines that are not secured to the floor.

などが転倒・移動すると、避難経路を塞いだり、利用者の負傷につながる可能性があります。 特にホームやコンコースは多数の利用者が同時に移動するため、わずかな障害物でも群集滞留や転倒事故につながるおそれがあります。駅舎の転倒防止対策は、設備保護だけでなく「安全な避難導線を維持するための対策」として考えることが重要です。

バックヤード被害が初動対応を遅らせることも

利用者エリアだけでなく、駅係員が利用するバックヤードやスタッフルームの地震対策も重要です。

書庫やロッカー、サーバーラック、通信機器が転倒した場合、負傷者の発生だけでなく災害対応そのものが遅れる可能性があります。従業員の安全確保はBCPの基本であり、早期復旧のためにもバックヤード設備の転倒防止対策は優先的に検討すべき項目です。 駅舎の地震対策は、地震発生後の対応力を高めるだけでなく、被害そのものを軽減するための事前投資でもあります。利用者の安全確保、帰宅困難者対応、早期復旧を実現するためには、設備の転倒防止を含めた総合的な防災対策が欠かせません。

駅舎の地震対策は費用対効果をどう考えるべきか

「どの程度の費用をかけるべきなのか分からない」という悩みは多く聞かれます。

しかし地震対策の効果は、単純に設備の購入費や施工費だけで判断できるものではありません。 例えば、

  • ・人的被害の防止
  • ・設備破損の防止
  • ・復旧時間の短縮
  • ・駅運営の継続
  • ・利用者からの信頼維持
At train stations that serve the public, safety initiatives themselves help build trust among passengers and local governments.

といった効果は、数値化が難しい一方で非常に大きな価値があります。

特に公共性の高い駅舎では、安全への取り組みそのものが利用者や自治体からの信頼につながります。 また、大規模な工事を伴う対策だけが選択肢ではありません。対象設備ごとに適切な転倒防止対策を実施することで、比較的短期間でリスク低減を図ることも可能です。

駅舎で優先的に対策したい設備とは

駅舎内には地震時に移動・転倒する可能性がある設備が数多く存在します。

  • 自動販売機

重量のある自動販売機は転倒時の危険性が高く、利用者動線上に設置されているケースも少なくありません。

  • ATM・精算機・券売機

公共性の高い設備であり、停止すると利用者サービスに大きな影響が出る可能性があります。

  • ロッカー

コインロッカーや業務用収納設備は重量があり、転倒すると避難動線を塞ぐ恐れがあります。

If facilities that serve the public are shut down, it could have a significant impact on services for users.
  • デジタルサイネージ・案内モニター

大型モニターや表示装置は落下や転倒による二次被害が懸念されます。

  • 待合室の家具

ベンチ周辺の設備や収納家具、掲示物なども固定状況を確認する必要があります。

There are concerns about secondary damage to large monitors and display devices caused by them falling or tipping over.
  • スタッフルーム
  • ・ロッカー
  • ・書庫
  • ・保管棚
  • ・ラック
  • ・OA機器
  • ・プリンター

などは従業員の安全と業務継続の両面から対策が必要です。

  • 防災・通信設備

無線機器、監視システム、ネットワーク機器などは災害対応そのものを支える設備です。優先順位を高く設定することが望まれます。

Secured with Pro7 Anti-Seismic Metal Fittings.
プロセブン耐震金具にて固定された従業員用ロッカー

運営を止めずに実施できる駅舎の地震対策

駅舎では24時間または長時間運営しているケースも多く、「工事のために設備を止められない」という課題があります。

そのような環境では、短時間で施工できる対策や、営業を続けながら実施できる対策が有効です。 例えば、穴あけ不要のアンカーレス耐震工法であれば、

  • ✅壁や床への穴あけが不要
  • ✅対象設備への加工が不要
  • ✅粉塵・振動・騒音が発生しにくい
  • ✅設置業者を必要としないケースがある
  • ✅レイアウト変更時に取り外しや再設置がしやすい

といった特徴があります。 駅舎では設備の更新や配置変更が発生することも少なくありません。そのため、将来的な運用変更にも対応しやすい対策を選ぶことが重要です。

プロセブンの地震対策がお悩み解決につながる理由

駅舎や鉄道施設では、安全性と運用性を両立することが求められます。 プロセブンのアンカーレス耐震工法は、プロセブン耐震マットと専用耐震金具を組み合わせて設備の転倒防止を図る方法です。

上記の特徴に加え、稼働しながらの設置が可能で、震度7相当での検証実績があるので安心です。

駅舎では設備更新やレイアウト変更が発生するため、固定後も柔軟に運用できることが重要です。 耐震対策は一度実施して終わりではなく、設備環境の変化に合わせて継続的に見直していく必要があります。その点でも柔軟性の高い対策は有効な選択肢となります。

駅舎の地震対策は「早期復旧」のための投資

駅舎の地震対策は、利用者や従業員の安全を守るだけでなく、鉄道事業の継続と早期復旧を支える重要な取り組みです。

建物の耐震化だけでなく、自動販売機や券売機、ロッカー、ラックなどの転倒防止対策を進めることで、地震発生時の被害軽減につながります。 BCPの観点では、「被害が出た後に対応する」のではなく、「被害を最小限に抑える準備を行う」ことが重要です。今一度、駅舎とバックヤードの地震対策を見直してみてはいかがでしょうか。

駅舎・鉄道施設の地震対策についてお気軽にご相談ください

駅舎や待合室、スタッフルーム、バックヤード設備の転倒防止対策をご検討中でしたら、まずは現状の課題整理から始めてみませんか。

運営を止めずに実施できる耐震対策や、設備更新・レイアウト変更にも対応しやすいアンカーレス耐震工法についてご案内いたします。 施設の状況に合わせた対策をご提案しますので、お気軽にお問い合わせください。