地震への備えというと、水や非常食を思い浮かべる方が多いと思います。けれども、避難所での着替えや防犯、生理用品、授乳、妊娠中の行動など、女性が直面しやすい悩みは、一般的な備えの情報だけでは見えにくいものです。この記事では、女性の災害対策として知っておきたいことを、地震直後の行動、備蓄品、避難所生活、転倒防止の順に整理しました。揺れが起きてから慌てるのではなく、被害を減らす備えを平時に整えるためのヒントとして、ご活用ください。
まずは自分の身を守る。揺れの最中と直後の動き
大きな揺れの最中は、慌てて外へ飛び出さず、頭を守って揺れがおさまるのを待つことが基本です。おさまったあとに火の元や出口を確認し、足元に注意しながら安全な場所へ移動します。東京消防庁は、地震時・直後・その後の行動を「地震その時10のポイント」として紹介しています。家族や同僚と事前に確認しておくと、いざというときに動きやすくなります。

災害時は、避難所の物資が行き渡るまでに時間がかかることも考えられます。生理用品や下着、ウェットティッシュ、タオルといった衛生用品は、使い慣れたものを少し多めに持ち、使った分を買い足す方法が続けやすいでしょう。周期にかかわらず、予備として入れておくと安心です。着替えは、避難所で人目が気になる場面も想定し、重ね着しやすい上着や、体を覆えるタオルやひざ掛けなどもあわせて用意しておくと、落ち着いて過ごしやすくなります。自治体が作成している「妊産婦向けの防災チェックリスト」にも、生理用品や下着・衣類が挙げられています。

授乳中・妊娠中の方が備えておきたいこと
内閣府や厚生労働省は、災害時の授乳の支援や、母子に必要な物資の備蓄を自治体に呼びかけています。授乳中の方は、粉ミルクや液体ミルク、哺乳瓶なども選択肢に入れておくと安心です。液体ミルクは、水や加熱器具がなくても与えられる点が特徴とされています。
妊娠中の方は、母子健康手帳、保険証、診察券、お薬手帳、マタニティマークなどをひとまとめにし、すぐ持ち出せる場所に置いておきましょう。体調面で不安があるときは、かかりつけの医療機関や自治体の窓口に相談しておくことをおすすめします。

内閣府男女共同参画局のガイドラインでは、避難所に女性専用の物干し場・更衣室・授乳室を設けること、生理用品や女性用下着を女性が配布すること、巡回警備や防犯ブザーの配布などが示されています。性暴力やDVの防止に向けて、照明による安全確保や相談窓口の周知も重要とされています。
ただし、すべての避難所で同じ配慮が整っているとは限りません。ご自身でできる備えとして、防犯ブザーやホイッスル、懐中電灯を身につけておく、トイレや着替えの際はひとりで行動しないなど、日頃から意識しておくと安心です。夜間の移動に備えて、暗い場所に行く前に明かりを確保しておくことも有効です。困りごとがあれば、遠慮せず運営担当者や相談窓口に伝えることも大切です。自宅が無事であれば在宅避難という選択肢もあります。
企業の危機管理や、行政の安全対策のご担当の方にとっても、従業員や住民の多様なニーズに配慮した備蓄と運営の視点は欠かせません。

東京消防庁の調査では、近年の地震でけがをした人の約3〜5割が、屋内での家具類の転倒・落下・移動によるものでした。倒れた家具が出入口をふさいだり、ストーブなどに落下して出火したりするおそれもあり、高層階では揺れが大きく、家具類の移動にも注意が必要とされています。阪神・淡路大震災の被害地域では、家屋の倒壊で亡くなった方の約1割が家具類の転倒によるものという推計も示されています。
京都府チラシ(阪神・淡路大震災の推計、東京消防庁の調査を引用)
家電やオフィスの機器類が動いたり倒れたりすれば、けがだけでなく、避難経路をふさいだり、業務の再開が遅れたりする要因にもなりえます。夜間に就寝中だったり、お子さんと一緒だったり、ひとりで暮らしていたりすると、倒れた家具をひとりでどかすのは容易ではありません。家具や機器類の対策は、人と設備の両方を守る備えといえます。
備蓄品は、被害が起きたあとの生活を支えるものです。一方、家具や機器類の固定は、被害そのものを小さくするための備えです。どちらも欠かせませんが、けがの治療、壊れた家電の買い替え、片付けの手間、避難生活の負担などを考えると、地震が起きてからの対応には、時間も体力も気力も必要になります。
家具や機器類が倒れずに済めば、けがや片付けの負担が減り、備蓄していた食料や衛生用品も使える状態で残りやすくなります。だからこそ、被害を減らす対策を先に整えておく意義は大きいといえます。取り組みやすさも大切です。専門の設置業者の手配や工事が不要な方法であれば、手間やスケジュール調整の負担を抑えやすく、思い立ったときに進められます。

対策の第一歩は、お住まいや職場の中で、倒れたり動いたりしやすい場所を見つけることです。

「壁や床に穴をあけたくない」「業者を呼ぶ時間がない」「ひとりでできるだろうか」。そうしたお悩みに応えるのが、アンカーレス耐震工法のプロセブンです。プロセブン耐震マットと専用の耐震金具を使い、壁や床、対象物に穴をあけずに固定できます。
設置に業者は必要なく、工事も不要で、稼働しながら設置が可能です。設置時に粉塵・振動・騒音が出ないため、キッチンや職場でも取り組みやすい方法です。対象物の入れ替えや移動の際も、簡単に取り外せます。女性でもできるDIYの地震対策であり、震度7での検証も行っています。

女性の災害対策では、地震直後の行動、生理用品や着替えなどの備蓄、授乳や妊娠中の備え、避難所での防犯など、一人ひとりの事情に合わせた準備が欠かせません。あわせて、家具や機器類の転倒防止で被害そのものを減らしておくことが、備蓄品を守り、身の安全を守る土台になります。

災害時の不安は、事前に知っておくこと、そして形にしておくことで、少しずつ小さくできます。すべてを一度に整える必要はありません。まずは身近な一か所の点検から始めてみてください。
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